調査結果の読み方で変わる事実。テロ事件とアメリカ人の欺瞞。土光敏夫氏の名言、「人様に迷惑をかけちゃいけません」の大嘘とは。
日本教育再考
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調査結果の読み方

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       【子供達に教えたいこと】〜日本教育再考
…………………………………………………………………………2000/11/11号
▼前号の【教育名言】

 このコーナーは定期連載ではないのですが、また登場です。これを読む前
 に自分なりに消化してみることをお薦めします。皆様の解釈に興味もあり、
 私にとって新たな視点を得る機会でもありますので、是非とも気軽にご意
 見を頂ければと。さて、前号では、

 行動となって現れないような思考は無用であり、時には有害でさえある。

 という土光敏夫さんの言葉を紹介しました。土光さんと言えば、石川島重
 工業(現石川島播磨重工業=IHI)、東芝の社長を歴任し、経済界の頂
 点である経団連会長をつとめた名経営者として有名ですね。その生活は、
 大企業経営者のそれとは思えないほど質素で「メザシの土光」と呼ばれて
 いたほど。私が最も尊敬する経営者の一人です。この言葉は簡単に言って
 しまえば、「論より証拠」だと解釈される方もいらっしゃるでしょう。

 似たような話は松下幸之助さんもされています。
 「まず知恵を出せ、知恵なき者は汗を出せ、それができない者は去れ」と
 いうある経営者の発言を評して、自分なら
 「まず汗を出せ、汗の中から知恵を出せ、それができない者は去れ」と言
 うだろう、とのことでした。

 ともに、経営者の視点から「いいから手を動かせ」という事なのでしょう
 し、非常に納得のいく話です。結果が数字で明確に出る以上、理想論はど
 うでもいいわけです。特にこのお二方の場合、理想の部分もしっかり経営
 サイドで会社運営と融合させていますし、この「理想」と土光さんの言わ
 れている「思考」というのは別次元の話でありまして、あまりに含蓄のあ
 る深い言葉であるため、言いたいことを一度では全て伝えられないのです
 が、今回は「行動(汗)」に論点を絞ります。

 行動をせずに、うだうだ愚痴を言っているほどむなしい事はありません。

 愚痴を言っている人も、その部下から「あの人は愚痴ばっかり言って何も
 状況を改善していない」と愚痴られているのは想像に容易なわけで、滑稽
 な愚痴の循環がそこここで見られます。「うちの上司はバカで」と言って
 も、それが真実だとしたら、そういう上司につけられている自らの無能を
 反省し、自己研鑽に励むのが先なのです。ただ、人間は弱いものですから、
 どうしても問題の原因を外部に求めてしまいがちです。外部に求める限り、
 自分は行動をせずに「思考」しているだけでいいですから楽なんですよね。

 これじゃあ、何も解決されませんから、有害ですね。私もたまにやってし
 まうので、痛感しています。これが教育現場だったらどう言えるか。

 公言せず批判にさらされた事がない思考は無用であり、全て有害である。

 という表現ができると思います。これ、つまり「あなたの考えている事の
 ほとんどは社会にとって有害です」と恐ろしい事を言っているわけですが、
 詳しくは追って説明させて頂きます。と言いながらも【実践はいらない】
 というテーマが配信予定にあるのは、これ如何に・・・。
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▼子供達に教えたいこと

・【人様に迷惑をかけちゃいけません】─はびこる間違った教育ポリシー

 昨今、「人様に迷惑をかけちゃいけません」という言葉を字面通りに受け、
 「人に迷惑かけなければ何をやってもいい」という風潮が子供たちの間ば
 かりでなく、大人の間にも蔓延しているようです。知性のかけらも感じら
 れないご都合主義的なこの言葉を発したことのある方、結構いらっしゃる
 のではないでしょうか?かくいう筆者もその一人です。

 ある言葉を発する際に、その言葉に対する理解が彼我で同等であるという
 仮定のもとに発言をするわけですが、これが恐ろしい勘違いを生むことは
 誰もが体験したことがあるのはないでしょうか。わかりやすい例を挙げれ
 ば、「男女の友情はありえるか」などという質問に対する各人の回答があ
 りますね。いきなり「ありえる」「ありえない」と回答する人は、まず、
 言葉に対するセンスがありません。そもそもこの設問が何を問うているか
 というと「友情」の定義なわけです。それによって回答も様々になります。

 男女の友情などは微笑ましい議論ですので、温かく見守っていれば済むわ
 けですが、その言葉の理解の深さが致命的な問題を引き起こすことも頻繁
 にあります。各々が各自の経験のなかからその言葉の持つ意味を類推する
 わけですから、背景が違う大人同士ですら、完全なコミュニケーションは
 難しいものです。それが、成長段階の異なる大人と子供でのコミュニケー
 ションでしたらなおさらでしょう。

 子供に「人様に迷惑をかけちゃいけません」と注意するのは何も悪い事で
 はありません。むしろそういう注意ができる親はいい親だと思われていま
 す。でもそれだけじゃ足りないんですね。もしこの定型句で注意をし続け
 て大人になると、「じゃあ、人に迷惑をかけない事であればやっていい」
 という事になりかねないわけです。というか、現実、そうなっております
 ので、これは認めるしかありません。あなたの子供や生徒がそうなのです。

 大事なのは「本当の意味で」人に迷惑がかからない事が重要なのであり、
 大人としては当然であることではあれ、それを子供に理解してもらわなけ
 れば全く意味がないのです。中途半端な理解は有害にすらなりうるのです。

 少女売買春をする輩がよく言うのも「だって人に迷惑かけてないからいい
 じゃん」です。大人が悪事を正当化する口実を与えているのを見ていると
 やり場のないいらだちがこみ上げてきます。

 確かにそうやって親が、教師が、教えてしまっています。中途半端な考え
 でその場しのぎの小言として「人様に迷惑をかけちゃいけません」と言っ
 てしまっている現実があります。一見、その瞬間、周りに直接は迷惑をか
 けていないようでも、中長期的に社会を退廃に導いたりする行為というの
 はいくらでもあります。そういう「社会に」迷惑をかけない行為であれば、
 確かに何をやってもいいのでしょう。

 たとえば不良の代名詞、たばこ。本当に迷惑じゃないですか?彼らが分煙
 施設のある喫煙ゾーンでしか吸わないなんて行儀良さを備えているとも思
 えませんが、仮にそうだとしましょう。仮に伏流煙で他人に迷惑をかけて
 いないとしましょう。それなら本当に誰にも迷惑をかけませんか?

 そうはいきませんね。将来、自分の子供を産む時に影響がある可能性を否
 定できません。これは子供が大迷惑ですね。いや、これも仮に問題がなか
 ったとしましょう。代理母と精子バンクを利用して、健康な子供を産むこ
 ともできるかもしれません。じゃあ、何が迷惑なのか?聡明な読者のみな
 さんはとっくにお気づきでしょう。しつこい、と。

 親ですよ。たばこなんて吸って早死にしたら最も迷惑がかかるのは両親や
 親類縁者です。迷惑などという言葉とは既に次元が異なってしまいますが。

 社会で好ましくないとされているのにも関わらず「迷惑かけてないからい
 いじゃん」と言われて反論できなさそうな行為は、以上のように細かくブ
 レークダウンしていくと、はた迷惑な行為である事がほとんどです。

 ここまで偉そうに言っておきながら、筆者は喫煙組です。説得力の無いこ
 と甚だしいですね。この記事、台無しですね。

 行動となって現れないような思考は無用であり、時には有害でさえある。
 土光さん、あなたは素晴らしい。それはそうと、人様に迷惑をかけろ!と
 教える方が効果的な場合すらある、という趣旨にしたかったのですが、長
 くなってきましたので、それはまたいつか折りを見て。

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▼時事/社会問題

・米国テロ事件の「正しい」教え方

 前号ではメディアの嘘についてお伝えしましたが、

 みなさん、この事件が本当に「世界に対する挑戦」だとお思いでしょうか?

 と質問をぶん投げて終わりました。さて、どうでしょう。どうでもいいん
 ですけどね。私やみなさまの考えていることなど。当事者のアメリカがそ
 うは思ってないんですから。

 現在は多少は収まったようですが、米メディアではWTCへのテロ攻撃を
 「第二の真珠湾(The Second Pearl Harbor)」と報道していました。議員
 もテレビでそう発言していましたね。真珠湾攻撃の映像もかなり流された。

 アメリカがこの攻撃を「世界に対する挑戦」だと表現する時に、真っ先に
 あげられたのが「罪のない民間人の犠牲者」です。民間人の虐殺は世界の
 民主主義国家に対する挑戦だ、ということで世界の指示を取り付けよう、
 というわけです。その論理は百歩譲って理解しましょう。協力しましょう。

 でも浮気をするなら、せめて最後の礼儀としてばれないようにやって欲し
 い。嘘をつくのがいいとは言わないが、ついてしまったならば、騙し通し
 て欲しい。

 本当に「民間人の死者」が問題で、本当に「世界市民レベル」でアメリカ
 が物事を考えてくれているならば、あのテロ攻撃を「第二の真珠湾」とす
 るには無理があります。ここで真珠湾攻撃をアメリカ、もしくは少なくと
 もチャーチルが知っていた、ですとか、ハルノートは事実上のアメリカの
 対日宣戦布告だからその2週間後の真珠湾攻撃は奇襲ではない、ですとか
 そういう様々な説や解釈についてはここではひとまず置かせて下さい。誰
 もが認めている事実のみで話を進めないと議論がとんでもない方向に行き
 ますので。注目して頂きたいのは、「民間人へ多数の死者」を出した事が
 「世界」に対する挑戦で、アメリカは自国の事だから戦争しているのでは
 ない、と宣言している彼らの嘘をここで証明するところですので。

 簡単にいいます。米国発表で真珠湾攻撃の犠牲者は2403名。うち、民
 間人(Civilians)に分類されるのは68名。民間人は3%以下です。巡航
 ミサイルでピンポイント爆撃などできなかった時代の話です。これのどこ
 が民間人の虐殺なのでしょうか。さらに、真珠湾攻撃が人類に対する冒涜
 という文脈で語られた事はありません。しかし、です。逆に、民間人を大
 虐殺して、人類に対する冒涜として語られている一発攻撃が一つだけあり
 ます。そう、原爆投下です。

 広島と長崎を合わせ、その犠牲者の数は30万人とも40万人とも言われ
 ています。測定機器も同時に4機、原爆とともに投下していますし、実験
 としての意味も濃厚だったようです。アメリカが心からこのテロを世界に
 対する挑戦だ、というのであれば、「第二の広島・長崎」だというが正し
 い。言えないのはわかりますけどね。

 アメリカの国内報道が図らずも彼らの本音を表しているわけですが、先日
 の「アメリカ人を全滅させる、ユダヤ人を全滅させる、キリスト教徒を虐
 殺する、我々はそういう悪意をいやというほど見てきた」というブッシュ
 大統領のスピーチもひどいものです。ブッシュ氏がいかに無教養といえど、
 マッカーシズム(赤狩り)を忘れたわけではないでしょう。本当に世界を
 公平に見るつもりなど毛頭ありません。

 この数日前にはアルカイダが核兵器を獲得せんと画策しているとブッシュ
 が初めて明言しました。これも意地悪な味方をすれば「それがどうした」
 という面もありまして、危機には変わりないのですが、その核兵器を開発
 したのはアメリカではなかったでしょうか?炭疽菌もアメリカが開発した
 ものが現在まかれているものだと言われています。

 ただでさえ体の大きいいじめっ子が、もやしっ子を素手で殴らず、事もあ
 ろうにナイフで刺そうとしたら、そのナイフを落とした。もやしっ子が命
 の危険を感じて、そのナイフを拾っていじめっ子に反撃を加えようとして
 いる。そんな状況でどれだけいじめっ子に同情できる人がいるでしょうか。

 今回のアメリカでの事件がが上記のいじめっ子のケースに当てはまるとは
 言えませんし、言いたくもありませんが、現在あまりにいじめっ子側をか
 ばい、「いじめられる子供の方が悪い」というありがちな議論を多々見か
 けるようになりましたので、カウンターオピニオンとして書かせて頂きま
 した。私は違う視点から微妙に自衛隊派遣に賛成ですが、上記の記事は参
 戦派には快くないかもしれません。ただ、事実は事実として受け止めるべ
 きでしょう。またこの記事を読んで「やはり原爆を落としたアメリカがお
 かしい」「アメリカ人は反省をしない」と快哉を叫んでいるであろう方に
 一言。解読不能な難解な英文を書く哲学者のバートランド・ラッセル氏と
 原爆を生んだマンハッタン計画に参加した物理学者アルバート・アインシ
 ュタインはその生涯を核廃絶に捧げました。イタイのはラッセルは英国生
 まれ、アインシュタインはドイツ生まれなところですね。

 おっと、さらにアメリカの立場を悪くしてしまいましたが、テロ法案提出
 時に米国の議員もマッカーシズムの再来だとして注意を喚起しています。

 また、イスラム教徒への迫害が始まる直前、議員が「むかし日系アメリカ
 人に対してやった過ちを繰り返してはいけない」と宣言した時には、正直
 「日本でこれだけのことでも言える政治家がいるだろうか」と疑問に思い
 ました。生中継でしたので、感動に近いものがありました。

 どちらの立場に立つにしろ、様々な事実を我々は学ばないと、子供たちが
 一方的な視点からしか物事が見られなくなりますので注意が必要ですね。
 テロの影響で修学旅行を沖縄から広島に変更している学校が増えたせいか、
 原爆祈念館の18才以下の入場者数が13年連続のマイナス成長から脱し
 たそうです。皮肉なものですが、これを期に一面からだけしか斬らない教
 育からも脱して欲しいものです。

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▼学習基本調査を受けて

 小中高校生を対象にした学習基本調査の結果が先日、ベネッセ教育研究所
 から発表されました。概要を<http://www.crn.or.jp/LIBRARY/GAKUSHU/>
 でご覧頂けます。こういう調査を参考にしつつ、実際の数字と自分の感覚
 のずれを修正することは常に必要なことなのですが・・・。

 「学校の授業をどのくらい理解していますか」という設問に対して「わか
 っている」とした小中高校生の時系列での回答比率は以下の通りでした。

 第一回調査は1990年、第二回調査は1996年、今回の調査が第三回になりま
 す。以下では算数/数学と国語だけを抜粋しております。なお、表中の算
 数は「算数数学」の略です。

         ┏━━━━━━┳━━━┳━━━┳━━━┓
         ┃      ┃第一回┃第二回┃第三回┃
         ┣━━━┳━━╋━━━╋━━━╋━━━┫
         ┃   ┃国語┃62.9%┃67.0%┃71.2%┃
         ┃小学生┣━━╋━━━╋━━━╋━━━┫
         ┃   ┃算数┃62.4%┃60.3%┃69.1%┃
         ┣━━━╋━━╋━━━╋━━━╋━━━┫
         ┃   ┃国語┃45.7%┃47.0%┃53.4%┃
         ┃中学生┣━━╋━━━╋━━━╋━━━┫
         ┃   ┃算数┃46.4%┃52.4%┃53.5%┃
         ┣━━━╋━━╋━━━╋━━━╋━━━┫
         ┃   ┃国語┃37.7%┃41.3%┃44.9%┃
         ┃高学生┣━━╋━━━╋━━━╋━━━┫
         ┃   ┃算数┃34.6%┃31.6%┃32.6%┃
         ┗━━━┻━━┻━━━┻━━━┻━━━┛
 11月7日付けの「毎日教育メール」で東京私学教育研究所長の堀一郎氏
 が「調査データをどう読むか」というコラムでこの調査を取り上げました。
 「わかっている」の割合が概して上昇している事から、(以下引用)

 小学生は全教科で上昇、高校生も国語、理科、英語でほぼ同じ傾向、数学も第1回
よりは低いが第2回よりは上がっている。『子どもたちは学校の授業がわかるように
なっている』ことをデータが示しているのだ。「学校の荒廃は進む一方」という社会
的な空気が強い中で、学校で「わかる授業」の実践が進んでいるのだとしたらとても
うれしい。
 ちょっぴりではあるが、最近では初めて見るような教育現場での明るいデータ。連
続調査をしているベネッセ教育研究所に敬意を表したい。

 (以上、段落替え等、全て原文のまま)と結論づけています。さて、私が
 最初に受けた印象は全く逆です。「そこまで授業のレベルを落としている
 のか」と。優生学でもあるまいし、現在生まれてくる子供の方が昔の子供
 より理解力が遺伝的に優れている、などという事はあり得ません。また、
 教師の質がめざましく改善した、と考えるのにも無理があるのではないで
 しょうか。そうなると、授業を「わかっている」子供の率が上昇している
 のは、授業の質を落としているからであるのは明らかでしょう。ある意味
 ではこれは「学校の荒廃」が進んでいる事を示したデータであると言えま
 す。堀氏は新学習指導要領の改悪に対して懐疑的なようで、私と同じ立場
 でして、堀氏を非難しているわけではありませんし、そういう趣旨の記事
 でもありません。ポイントは「データは読み方で全く結論が異なる」とい
 う点です。

 決して明るくないデータでも、明るいデータのように受け取ってしまう可
 能性があります。特に元のデータを見ないで他人の記事から情報を入手す
 る場合に間違った理解をしがちですが、元のデータを見ても安全とは言え
 ません。教育分野は特に抽象論でものが語られがちですが、たまに使った
 データから間違った結論を導いてしまっては、いつまでたっても教育界は
 改善の方向に向かうことができません。では、どうすればいいのか?

 リサーチリテラシーの獲得が「必修」であると筆者は思っております。入
 門として大阪商業大学学長、谷岡一郎教授の『「社会調査」の嘘』(文春
 新書)がお薦めです。お薦めというよりも、親・教師など、人を教える立
 場にいる人は最低限読まないと「教える」という行為に対する責任を放棄
 していると言ってもいいでしょう。読めばわかります。良書です。

 最後に堀氏の名誉のために擁護しておきますと、後段で中学生の学力低下
 を暗示してらっしゃいます。無論、私の上記の議論は承知の上での文章で
 あるのも分かります。東京私学教育研究所長という職業柄から、谷岡教授
 のしてらっしゃる主張は全てご存じでしょう。私も「新発見」はありませ
 んでしたので。ただ、堀氏の文章に接した事がなく、かつリサーチリテラ
 シーの素養の無い方は誤解して読まれる事もまた確かでしたので、取り上
 げさせて頂きました。ちなみに「リサーチリテラシー」とは谷岡教授の唱
 えているもので「調査等を読み、使いこなす能力」のようなものです。

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▼目安箱

 みなさんから頂いたお便りの紹介をさせて頂きます。仮名・匿名希望の方、
 掲載不希望は必ずそのように明記して下さいね。また、実名で掲載可の方
 でも、念のため次号からはそのように指示を下さいませ。珍しいお名前の
 方だと、個人が特定できるため、その方があとで同僚などに色々言われて
 しまうのが心配なのです。よろしくお願いします。

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 今回の記事も至極当然であるから更に感激です。当たり前が解らない人々
 の中では、大切な事だと感じます。ところで、子供教育向けの現状を否定
 するようなテーマで早く掲載してください。今とても関心があり、どんな
 視点でお知らせいただけるか楽しみにしています。
 +----------------------------------------------------------------+
   GON助さん、妥当な感想を頂き、ありがとうございました。限られ
   た誌面の中、当たり前の事を説得力をもって書くことの難しさを体験
   しております。対面でビジネスの場で相手を説得するのは簡単です。
   こういう場ではなかなか難しそうですね。「子供教育向けの現状否定」
   希望との事。おそらく前号も今号もそれに近い部分があると思うので
   すが、メソッド寄り(シュタイナー教育云々)のお話でしょうか。私
   は「まだ」教育現場の者ではありませんので、こちらこそ色々ご教授
   頂ければ幸いです。

 +----------------------------------------------------------------+
 メルマガで、あなたの記事を読み、どんな人だろうと思いました。
 教育についてうちわであれこれ愚痴ることにうんざりしかかっているとこ
 ろでした。小学校の教師です。
 「日本(これはともかく)男児」、とか、「男気のある人」とかという表
 現はいろんな意味で差別性を含んでいると私は認識しているので、不愉快
 ですが、あなたの語ろうとする教育にはとても興味があります。
 楽しみにしています。ご挨拶まで。
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   有香さん、ありがとうございました。勝手に仮名にしてしまって恐縮
   です。現場の方に興味を持って読んでいただけているとは光栄です。
   ホームページのプロフィールに掲載している、不愉快と言われてしま
   った表現ですが、制作時にジェンダー議論を招きうる事は認識してお
   りました。こういう言葉に不快感を表明する事は、現在の社会情勢を
   鑑みるに、当然なのかもしれません。それがフェミニストやアンチフ
   ェミニストの不毛な議論によって、ごく最近生まれた有害な副産物だ
   としても。この言葉が差別性を含んでいるかいないかは、個々人の環
   境によって異なるであろうことは記事を読んでもわかって頂けるかと
   思いますが、私の場合、差別性は含んでいないと認識しています。こ
   れは実際にオフ会か何かでお会いできればすぐわかって頂けるかと思
   いますよ。これも「差別性」の定義にもよってくるわけですけれども。
   本誌の本論ではございませんが、テーマとしては面白いので、子供に
   対してジェンダーという概念をどう教えるのか、という視点で取り上
   げるのもいいかもしれません。個人的には女々しい不毛な議論だと思
   っています。この場合の「女々しい」も男の大半は女々しい以上、現
   代では単なる記号としてしか使われていないのが明白ですから。他に
   「私も不愉快!」という方たくさんいらっしゃいましたら、ホームペ
   ージに説明のページを設けますのでお知らせ下さい。
   最後になりますが、決してそうした語を「差別性」無く使っている人
   しかいない、というつもりはございません。同じ語を使うでも、色々
   な人がいるので、筆者もきちんと説明した方がいいのでしょう。勉強
   になります。何をどこまで定義するのか、非常に難しい問題ですね。 

+----------------------------------------------------------------+
 そこで、気になるものを見つけました。それは、「学校に何をしに行くの
 か」と言う文です。きっと同じ意味だと思うのですが、「何故、子ども達
 は学校にくるのだろう」「この子達は、何の目的があってきてるのだろう」
 と言うのが、私の働いてからの疑問となっています。(中略)
 直接子ども達に聞いたこともあったのですが、「行けば、友達に会えるし」
 (友達に会いに来ているのとは違う)「義務教育だから?」(それは親の
 義務)といった、なんとも私には納得のできない答えでした。
 子ども達は、結局、自分の意志で、玄関を出て、学校に来ているわけです。
 それには何か理由があるはず、と言うか、ないとなんだか少し恐い。
 (自然に足がむくとかだと恐いですよね。)長々と書いてしまいました。
 で、結局何が言いたいのかと言うと、早く、お考えをお聞きしたいと思っ
 たということです。これから、期待しております。では、失礼いたします。
 +----------------------------------------------------------------+
   現役教師としてご活躍中の林さま、冒頭を省略させて頂きましたが、
   熱いメッセージ、確かに受け取りました。ありがとうございます!!
   学校に何をしにいくのか、というテーマに関しては「教師や親の立場
   としてこういうことをさせにいく、という事を認識してもいいのでは
   ないか」という「こういうこと」の部分を書くつもりだったのです。
   その際に林さんのお便りの内容にも私なりに言及させて頂きます。で
   も、これは専門家の方が読者にたくさんいらっしゃるので、ご意見を
   伺いたいところですねえ。こればかりは現場にいない私がああだこう
   だ言うのが相応しくないテーマの一つのような気がしてるんですよ。
   まあ、それも斬り方によりますので、私が書いてもよいような内容を
   考えてみます。
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【投稿や叱咤激励は?】<kaiji@saikou.info>に遠慮なく送って下さい!
匿名希望や本誌への掲載は避けたいという方は投稿時に明記してくださいませ。
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【編集後記】トーンを多少変えてみました。好き嫌い別れそうです。また分量
が多くなったのは前号で「掲載する」と約束してしまった記事があったから。
もう、しません、約束。次号目標は記事量30%減、です・・・早速(うみ)
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発行者:大坪 海治 <kaiji@saikou.info>
配信希望・配信解除は:<http://www.saikou.info/>
配信システム:まぐまぐ <http://www.mag2.com/> (マガジンID:78554)
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【教育名言】
人間の思想には、生命以上の価値が存在する、という説と、
    生命に優るものはないという説があり、
     権力者は戦いをはじめるときは前者を口実とし、
           戦いをやめるときは後者を理由にする。
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