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| ▼率先垂範でいいの? |
| ▼思考は無用? |
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▼前号の【教育名言】 毎号の最後に【教育名言】を掲載していきますが、こういう名言というの は各自でよく咀嚼(味わう)しないと意味がありません。そこで前号の、 やってみせ、言って聞かせて、させてみて、誉めてやらねば、人は動かじ。 山本五十六 について想う所を。これは組織論を語る時に必ず引用されるフレーズとし て有名ですね。経営者はもちろんのこと、子供のいる方、生徒を率いる教 師にも当てはまることです・・・なんて騙されてませんか? この語は率先垂範(先に立って模範を示すこと)が大事であるという教え なわけですが、注意して頂きたいのは「褒めてやれば、人は動くもの也」 とは言ってない点なのです。 ^^^^^^^^^^ 山本五十六元帥といえば、太平洋戦争時に真珠湾攻撃を立案し、連合艦隊 の司令官だった名大将として知られています。功罪については議論百出で しょうが、「人」に対する洞察力が人一倍あったことは疑う余地がありま せん。その彼が「人は動くもの也」ではなく「人は動かじ」とした真意は どこにあるのでしょうか。その答えは他の名大将が暗示してくれています。 これまた評価が別れる経営の神様とまで言われた松下幸之助。彼の語録の 中で「会社が100人までは率先垂範、1000人超えたら社員にお願い する、10000人を超えたら社員に向かって拝め」、という趣旨のもの があります。この人数については業種や組織によって違うものですから、 重要ではありません。 ポイントは「率先垂範」だけで人が動くとは限らないという事です。自ら 前線に立って泥をかぶらなければ少なくとも人は言うことを聞いてくれま せんが、範を示したとしても動かない可能性のある事を山本五十六は含み として残しているとも取れるわけです。 我が子を、生徒を、部下を育てるとき、こちらの勝手な期待というものを 押しつけると「なぜわかってくれないんだ!率先垂範しているのに!」と いう事になりかねません。これはストレスになりますし、誰もストレスを 抱えて人に当たっているような人間の言うことは聞いてくれませんから、 結果としては目的の逆のものが出てくるわけです。 たまには力を抜いて、いい意味で「期待しない」ということも大切なのか もしれませんね。 ↑メニューに戻る ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ▼前号の【教育名言】 このコーナーは定期連載ではないのですが、また登場です。これを読む前 に自分なりに消化してみることをお薦めします。皆様の解釈に興味もあり、 私にとって新たな視点を得る機会でもありますので、是非とも気軽にご意 見を頂ければと。さて、前号では、 行動となって現れないような思考は無用であり、時には有害でさえある。 という土光敏夫さんの言葉を紹介しました。土光さんと言えば、石川島重 工業(現石川島播磨重工業=IHI)、東芝の社長を歴任し、経済界の頂 点である経団連会長をつとめた名経営者として有名ですね。その生活は、 大企業経営者のそれとは思えないほど質素で「メザシの土光」と呼ばれて いたほど。私が最も尊敬する経営者の一人です。この言葉は簡単に言って しまえば、「論より証拠」だと解釈される方もいらっしゃるでしょう。 似たような話は松下幸之助さんもされています。 「まず知恵を出せ、知恵なき者は汗を出せ、それができない者は去れ」と いうある経営者の発言を評して、自分なら 「まず汗を出せ、汗の中から知恵を出せ、それができない者は去れ」と言 うだろう、とのことでした。 ともに、経営者の視点から「いいから手を動かせ」という事なのでしょう し、非常に納得のいく話です。結果が数字で明確に出る以上、理想論はど うでもいいわけです。特にこのお二方の場合、理想の部分もしっかり経営 サイドで会社運営と融合させていますし、この「理想」と土光さんの言わ れている「思考」というのは別次元の話でありまして、あまりに含蓄のあ る深い言葉であるため、言いたいことを一度では全て伝えられないのです が、今回は「行動(汗)」に論点を絞ります。 行動をせずに、うだうだ愚痴を言っているほどむなしい事はありません。 愚痴を言っている人も、その部下から「あの人は愚痴ばっかり言って何も 状況を改善していない」と愚痴られているのは想像に容易なわけで、滑稽 な愚痴の循環がそこここで見られます。「うちの上司はバカで」と言って も、それが真実だとしたら、そういう上司につけられている自らの無能を 反省し、自己研鑽に励むのが先なのです。ただ、人間は弱いものですから、 どうしても問題の原因を外部に求めてしまいがちです。外部に求める限り、 自分は行動をせずに「思考」しているだけでいいですから楽なんですよね。 これじゃあ、何も解決されませんから、有害ですね。私もたまにやってし まうので、痛感しています。これが教育現場だったらどう言えるか。 公言せず批判にさらされた事がない思考は無用であり、全て有害である。 という表現ができると思います。これ、つまり「あなたの考えている事の ほとんどは社会にとって有害です」と恐ろしい事を言っているわけですが、 詳しくは追って説明させて頂きます。と言いながらも【実践はいらない】 というテーマが配信予定にあるのは、これ如何に・・・。 ↑メニューに戻る ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ |
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